インクレディブル・ハルク

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実験中に大量の放射能を浴びた科学者ブルース・バナーは、感情が高まると緑色の超人ハルクに変身するという特異体質になってしまう。元の体に戻るべく治療方法を探すブルースだったが、その驚異的なパワーに目をつけた軍が彼の元に追手を送り込み……。これまでも数度に渡って実写化されてきたマーベル・コミックの人気シリーズを、エドワード・ノートン主演&「トランスポーター」シリーズのルイ・レテリエ監督で新たに映画化。(映画.com)

 

MCU作品2作目にして、最も悲劇のヒーローであるハルク。人生、大切な人、全てを犠牲に手に入れてしまった力。ハルクは何度か実写化されているが、このインクレディブル・ハルクでは放射能を浴びて力を手にするシーンがしっかり描かれていない。劇中では始めから力を手にしているため、観ている人はブルース・バナーの悲観的な感情に同情しにくいだろう。その分アクションはさすがMCUといったとこで、筋肉の細かいところまで表現されてあるCG技術、ド派手な爆破やカーアクション。劇中に出てくるロス将軍は今後のMCU作品にも深く関わってくる。原作ではモードックというヴィランによってガンマ線を打ち込まれてしまい、レッドハルクという赤いハルクに変身する。公開が予定されているアントマン3にモードックが出てくるという噂があるため、今後もしかするとMCU作品でレッドハルクが観れるかもしれない。本作で主人公ブルース・バナーを演じたエドワード・ノートンはその後のアベンジャーズシリーズ撮影前に降板となったため、次にハルクが出てくる『アベンジャーズ』からは同役をマーク・ラファロが演じた。

 

人からは恐れられるが、誰よりも優しい心を持つ悲劇のヒーロー。まだ観ていない方はぜひ。